かぐや姫の物語

映像表現が美しい。筆で描かれたような描線に淡い色調。生き生きとした動き。アニメーション表現として新しく、斬新だと思う。

しかし、長い。

美しい映像表現の感動は30分ほどで見慣れ、薄れて行く。それを補完するほどの物語への没入感が自分には得られなかった。おそらく90分ほどの映画だったら、ちょうどよかったのかもしれない。しかし、2時間強。かなり飽きてくる。

おそらく自分が男性だからかもしれない。少女から大人の女性になり、自由が奪われていくことの葛藤・抵抗が、とても重要なテーマだということはわかる。今話題の「ハンドメイズ・テイル」とテーマ的に共通していると思うし、現代性はあるだろう。しかし、いかんせん物語が竹取物語をベースにしているから、すでに筋はわかっていて退屈だ。

 

やはり名作だからといって、自分の興味のないものに手を出すべきじゃないなと思う。